第2章

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歩くたびに死神の気配が強くなる。 ウォルターはフードの中で笑う。 次のターゲットはどんな顔で死ぬのか? 人の波を掻き分けてウォルターは進む。 そして見つけた。 大通りの脇の細い裏路地に続く暗い通りの入口にフードを被る死神を。 「見つけた・・・」 ウォルターはそう言うと裏路地に向かって走り出す。 それに気付いたのか死神が路地の中に逃げたした。 ウォルターはさらに走るスピードを上げて裏路地の中へと入る。 暗くて狭い道をウォルターは死神を追いかけながら進む。 死神はちらっとウォルターの方を見た後、ごみ箱とすれ違う瞬間、ウォルターに向かってごみ箱を蹴り飛ばした。 そして一気に加速して奥に逃げる。
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