第2章

3/18
前へ
/451ページ
次へ
ウォルターは転がって来たごみ箱を飛んで避ける。 「あの身軽さ・・・女か」 逃げながら死神を分析していると死神がこちらを向いて立ち止まっていた。 ウォルターも走るのをやめて立ち止まる。 そして、鞘から剣を引き抜く。 死神も鎌を出す。 そしてフードを外した。 黒い短髪のまだ若い少女の顔が姿を表した。 もちろん、両目は紅い。 「あんたウォルター?」 死神が眉間にシワを寄せて尋ねる。 「ああ」 ウォルターの短い言葉に死神は頷く。 「なるほど・・・じゃあ、私を殺すのね」 死神は確認したあとため息を着く。 そして、左耳に着けた涙型のオレンジ色のピアスに触れた。
/451ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加