第2章

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「まあ・・・みすみす殺されはしないわ」 死神はそう言い放つと鎌を構える。 「私の名前はユウ。あんたの命、私が狩る」 ユウと名乗る死神は地面を強く蹴り飛ばし一気に間合いを詰めて来た。 そして、鎌を振りかざす。 ウォルターは上をちらっと見ると勢いよく飛び上がった。 ウォルターはすぐ上にある壁から突き出た鉄パイプを掴み、飛び上がった反動でグルリと回りパイプの上に着地する。 同時にユウが振りかざした鎌は空を切る。 「すばしっこいわね」 「それはどうも」 ウォルターは表情を変えずに言うと持っていた剣で人差し指を切る。 切り口から紅い雫が溢れ出す。 それを鉄パイプに押し付け素早い動作で幾何学模様を描いていく。 魔法陣だ。
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