第2章

6/18
前へ
/451ページ
次へ
ユウは鎌でそれを受け止める。 二人は鍔ぜり合いをしながら睨み合う。 その時だった。 "カシャン" とカメラのシャッターを切る音が路地に響く。 ここでは絶対に聞こえてはならない音。 「・・・誰かいるの?」 「・・・」 ウォルターは無言で鍔ぜり合いをしながら周りを見る。 そして見つけた。 ユウの後ろに置いてあるドラム缶からカメラを構えている人間の姿を。 ウォルターは頭が痛くなった気がした。 ユウは一瞬のウォルターの隙を見逃さなかった。 一気にウォルターの鎌を押し返すと後ろに飛び退く。 ウォルターも数歩後ろに下がる。 ユウはニヤリと笑う。 そしてユウは自分の近くにあったドラム缶を鎌で切り裂く。
/451ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加