第2章

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切り裂かれたことによってドラム缶は二つに分かれ後ろに隠れていた人間の少女の姿があらわになる。 「人間。ここで何をしているのかしら?」 ユウの言葉に少女はガタガタ震えるだけで何も言わない。 「とりあえずこんなところを見られて生きて帰れるとは思わないで」 ユウはそう言うと鎌を高く掲げた。 その瞬間、背後に物凄い殺気を感じユウは慌てて後ろを振り向く。 「お前の相手は俺だ」 そう言ってウォルターがユウに剣を突き付けていた。 ユウは鎌で剣を弾くと地面を強く蹴り飛ばしウォルターの後ろに回り込む。 自然とウォルターがユウと少女の壁になる。 ウォルターは少女に背を向けユウと再び対峙する。
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