第2章

14/18
前へ
/451ページ
次へ
状況がさらに悪くなった。 今の状況で死神が二人なんて最悪だ。 ウォルターは少女を庇いながら思う。 死神はウォルターから興味を無くしたのか、ウォルターから視線を外すとユウの横にしゃがみ込み。 「脳震盪起こしてる・・・」 そう言うと死神はユウを抱き抱える。 「ユウを虐めた奴を許せないけど、今日はユウがいるから見逃してあげる」 死神はそう言うとユウを抱き抱えて立ち上がった。 「ウォルター。またユウを虐めたらナギが許さないから」 死神・・・ナギと名乗った女は指をパチンと鳴らす。 その瞬間ナギを中心に風が沸き起こり、周囲の砂を巻き上げた。 砂埃に包まれユウとナギの姿が見えなくなり、風が収まると二人の姿は消えていた。
/451ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加