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状況がさらに悪くなった。
今の状況で死神が二人なんて最悪だ。
ウォルターは少女を庇いながら思う。
死神はウォルターから興味を無くしたのか、ウォルターから視線を外すとユウの横にしゃがみ込み。
「脳震盪起こしてる・・・」
そう言うと死神はユウを抱き抱える。
「ユウを虐めた奴を許せないけど、今日はユウがいるから見逃してあげる」
死神はそう言うとユウを抱き抱えて立ち上がった。
「ウォルター。またユウを虐めたらナギが許さないから」
死神・・・ナギと名乗った女は指をパチンと鳴らす。
その瞬間ナギを中心に風が沸き起こり、周囲の砂を巻き上げた。
砂埃に包まれユウとナギの姿が見えなくなり、風が収まると二人の姿は消えていた。
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