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全ての話しを聞き終えた後、ウォルターはため息を零す。
「つまりお前は俺をネタに記事を書いてクビを免れようとしたわけか」
「・・・そうです」
「くだらない」
ウォルターはそう言い放つとリムに再び背を向けた。
そんなウォルターにリムは慌てて前に立つ。
「待って!お願い!!協力してほしいのよ!!!私は記者をやめるわけには行かないの!・・・絶対に」
リムは泣きそうな顔でウォルターに頼んだ。
やめるわけには行かないのだ。
そう、絶対に。
みっともなくても。
下っ端だとしても記者をやめるわけには行かない。
「お願いだから・・・」
リムの瞳を見ていたウォルターは不意に目を反らす。
リムの瞳にウォルターは見覚えがあった。
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