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街中を一人の少女が走っていた。
バックを肩に掛け首にはカメラ。
口にはマーマレードを塗ったパンをくわえている。
かなり急いでいるのがわかる。
「リム、今日も遅刻か?」
通りを歩いていた男にからかわれた少女・・・リムは首を縦に振るだけで何も言わずに駆けて行った。
そしてそのまま、二階建ての大きな建物の中に入る。
リムは階段を登りながらパンを一気に口の中に押し込む。
ボサボサの髪を片手で押さえ付ける。
そして二階の部屋に通じる扉を口の中にあるパンを飲むのと同時に開いた。
「遅れて申し訳ありませんっ!」
勢いよく頭を下げたせいでせっかく撫で付けた髪が再びボサボサになる。
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