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そんなリムをディスクに座る人々は冷ややかな目で見ただけで何も言わずに仕事に戻る。
リムは小さくため息を零すと自分のディスクの元に向かい座り込む。
ここは、バインディングの街にある新聞会社、バインディングタイムズ。
リムはそこの記者だ。
が、実力は認められていない。
「む・・・」
リムはボサボサの髪を手櫛で何とか押さえ付けた後、引き出しに閉まってあった封筒を取り出す。
中にはリムが撮った写真が入っていた。
写真にはたくさんの人々の笑顔が収められている。
「よし・・・今度こそいい記事を書くぞ」
リムは気合いを入れると愛用の万年筆をにぎりしめ原稿を書いていく。
「リム!!!こっちへ来い!!!」
突然呼ばれたリムは嫌そうに顔をしかめた。
誰が呼んだのかなんてすぐわかる。
編集長だ・・・。
リムは重々しい足取りで編集長の元へ向かった。
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