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3月の満開の桜並木の下
紫苑は髪を風になびかせ、遠くを見つめていた
「遅いよ、春。」
必死に走ってきた春に、冷たい一言
「ぅ…えと、ごめんなさい…」
「相変わらずボクには低姿勢だよね
ま、とりあえず…
卒業おめでとう、春。」
ニコッと微笑めば、春は赤く頬を染めた
「そして、今日から君はボクのペットだ」
笑みを崩さず、紫苑は鞄から首輪を取り出した……
『君はペット、ボクは…』
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