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「それなら貴方は私の気持ち……誰よりも分かってくれてるハズだよね……?」
頭では分かっているのに口から……心から出てくるのは自分の弱さ。
「もう……置き去りにされるのは……独りになるのはイヤなの……!!」
青い鳥には青い鳥の人生がある。
青い鳥はずっと……ずっと自分の罪を背負って秘宝を取り戻す為に戦い続けている。
それは悲しい事だと思う。
(私は……もう青い鳥を解放してあげたい……)
でも貴方はそんなことちっとも望んでいないんでしょ……?
自分の弱さに怒りを覚える。浮かぶのは全部自分に都合が良いことばかり。
「アンジェラ……お前は俺と似てる。でもな、お前は俺とは違う。自分に負けないで今までずっと一国の姫として戦ってきた筈だ。お前は強い……自分に負けた俺なんかよりもな。」
違う!私はただ強がってただけ!毎日悪夢に脅えて、でも強がりだから誰にもそんな姿見せなかっただけ!!
貴方以外には……
「貴方なら私のことを分かってくれてると思ってた……」
強がりな私の口から出るのは気持ちとは正反対の言葉。
ずっとそばにいてほしい……
なのに出てくるのは貴方を遠ざける言葉。
「悪いな……俺は長い時間生き過ぎた。人の気持ちには疎くなってるのかもな。」
いや……
「今度こそ、サヨナラだ。」
イヤッ!!
「じゃあな。」
お願い……行かないで!!
動いて!!私の体ッ!!!
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