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「何をどさくさに紛れて入ろうとしてんのよっ…あんたは男でしょうが!!」
ふざけてる克樹を咲真は怒って怒鳴り付けた。
「ちぇっ…せっかく女子トイレに入れるチャンスだと思ったのに………今の格好は女に見えるんだから女子トイレ入るのが普通じゃねぇ?」
不満そうに呟くと克樹は怒った咲真に言う。
『普通な分け無いでしょ。どんな格好してても克樹は男だよ』
『絶対に入って来ないでよね…入って来たら瞬君に言い付けるよ……』
目を細めて咲真は克樹にドア越しに言った。
「はいはい…瞬我の奴の説教…もとい、文句なんて聞くのはやだからな…入らねぇよ……残念だったぜ……くそ…」
仕方なさそうに克樹はそう咲真に言って、ドアに背を向けた。
まったく…克樹ったら…入ろうとするなんて何を考えてんのよ……
変態じゃん………
克樹とは同じクラスだからいつも一緒にいる…
私が行く所には、守る為にナイトが付いて来なきゃいけないのは分かってるけど…
でも…こうも学園に居る間はナイトと一緒だと嫌気がさすよ…
一人になれるのが唯一のトイレだなんて、少し悲しいかもね…
良い所とは決して言えないが、トイレが咲真にとってはオアシスなのだ。
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