『ハーレム☆ナイト†‡』

狼と羊？

「それはね､男は襲うから狼で女の子は襲われるから羊なんだよ」

「へぇ～そうなんだぁ…だから女が羊で､男が狼かぁ…」

関心したように頷きながら､咲真は玖音に言う。

『ガタンッ』

「腕を掴み、引き寄せ無理矢理キスをする。」

克樹は椅子から立ち上がると、左手をあごに当てて何やら喋りだした。

そんな克樹を、咲真と玖音は無言で見てる。

「それでそのまま床に押し倒して、逃げられないように抑えつけて、服を脱がしそのままやっちゃう！」

左手をグーに握り､目線は斜め上を見ながら克樹は言った。

『カタンッ』

『てくてく』

「ふーん…随分と具体的だね克樹。密室で私と２人っきりになったら､実行するつもりだったんでしょう？」

「おうよもちろん！！適当なことを言って呼出し、咲真を俺の腕の中で抱くって作戦だ。我ながら天才的だぜ。」

立ち上がった咲真は､克樹の隣に行って言うと､右手を腰に当て自信満々に笑顔で答える。

「はうっ！！」

しまった…つい本音が…

冷や汗がダラダラと吹き出し、克樹は白目を向きながら、自分が何を言ったのかに気付くが後の祭り…

しっかりと咲真と玖音の２人は聞いていた。