狼と羊?

4/7
1348人が本棚に入れています
本棚に追加
/2997ページ
『とことこ』 「ナイトのくせに、今の克樹の言葉…どうよ玖音君」 『カタンッ』 「サイテーだね!他の男子生徒と、考えていることがまるで同じだよ」 今度は玖音の隣に来た咲真は、克樹を見ながら玖音に話し掛け、玖音も克樹を見ながら咲真に答えるのだった。 「男子校だからって女に飢えてるんだね…きっと…」 「そうだね。いっそホモにでも成ればいい」 「好都合なことに、この学園は男子校だから男がたくさんいるし、克樹は襲い放題だろうね咲真ちゃん」 「うん!」 そんな克樹を見て玖音は、ニヤリと笑みを浮かべて言った。 うわっ…言いたい放題… 咲真と玖音の会話を聞いている克樹は内心そう思う。 「克樹は攻めって言うより、女装してるから案外襲われる方かもね」 「ふーん……受けかぁ…玖音君、もし克樹がそうなったら近づかない方がいいよね?」 「そうだよ。僕達とは違う世界の住人だ」 口々に咲真と玖音は話していた。
/2997ページ

最初のコメントを投稿しよう!