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『ピンポンパンポーン』
『普通科一年生の近瀬克樹君。香御篠咲真さん』
『二年生の須羽紅紫楼君。橘日向君。鳳院条夏海君。三年生の風城瞬我君』
『音楽科一年生の藍修崎玖音君。芸術科三年生の鳳院条春華君の8名は、昼食終了後に至急理事長室まで来て下さい』
『ピンポンパンポーン』
「理事長室に呼び出し…」
上を見上げて克樹はポツリと呟いた。
「?」
ママが私達を呼び出すなんて何の用だろう…
心の中で咲真は呼び出しを聞いてそう思った。
そして呼び出しを受けた私達は理事長室にやって来たのである。
「悪かったわね…急に呼び出してしまって」
グレーのスーツを着て、髪にウェーブをかけ、茶髪に近い黒髪で美人なこの女性は、香御篠真理奈。
この冥皇学園の理事長であり咲真の母親だ。
「いいえ…僕達は構いません」
謝罪する真理奈に瞬我は答える。
「どうせママのことだから……何か目的があって私達を呼び出したんでしょっ」
そんな真理奈を見て咲真は強い口調で言った。
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