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「ねぇ…それじゃあ…聞くけど…」
クルッ
「皆がさあ…瞬君と同じことを思ってる分けないじゃん………1人や2人ぐらいは居るでしょ…ママに頼まれたから、仕方なく私のナイトやってるって奴…名乗り出てよ………」
7人の男子生徒達に背を向けていた咲真は振り向くと、強い口調で皆の顔を見回したため、しーんと辺りは静まり還った。
「…………」
咲真が聞いても7人の男子生徒達は、平然とした顔でシカトする。
「…ふーん…皆で私を無視するんだね……」
俯きながら咲真は静かに呟いた。
…聞いてるのに…無視!
何よ!もう、ムカつく!!
「もういい!!勝手にすれば!知らない!皆なんて大嫌いっ!!」
ブンッ
バンッ
「ってぇ」
ドサッ
ダッ
「咲真ちゃん!!」
そんな男子生徒達の態度に怒った咲真はそう思うと、自分のカバンを1人の男子生徒に投げつけて、そのまま昇降口に走って向かう。
「待ってよ咲真ちゃんっ。追い掛けるよ春華っ!」
「ああっ」
タッタッタッタ
走って行った咲真を見て会話をした2人の男子生徒達が慌てて追い掛けて行った。
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