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悠斗の実家に住み始めて2ヶ月がすぎて、同居というのにどうしても慣れる事ができなかった。
私はマンションを借りることにした。
悠斗は自分も家を出ると言って、一緒にマンションを探した。
色々探して駅から徒歩10分の所にあるマンションを見つけた。
職場も近いし、車を持っていなかったから駅が近いのが好条件だった。
親からの仕送りと、夜カラオケ屋のアルバイトの給料で生活はなんとかできていた。
たまに贅沢することもできていたので毎日充実していた。
マンションでの生活も慣れてきて2ヶ月が絶った頃、大屋さんが訪ねてきた。
まだ一度も家賃の支払いをしていないとのことだった。
マンションの契約は悠斗が全てやっていた。契約料も家賃も半分ずつと決めてちゃんとお金は渡していた。
どういうことか悠斗に問い質すと、友達がヤクザとトラブルにあい、どうしてもお金が必要でその友達に貸したと言った。
泣きながら謝る悠斗に、私は疑うこともなく許してしまったのだ。
大屋さんの信用をなくしてしまい、マンションを出ることになり再び悠斗の実家で暮らすことになった。
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