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『凛音ー!!行くよぉ!!』 『あっっ、待ってよお姉ちゃん!!』 「行ってきまーす!!」 ・・・なんか、今日の気温はちょうど良いな。 春風が気持ちい。 今は4月。 凛奈も私と同じ中学に入った。 凛音は耳が聞こえない“ろう者”だけど・・・。 凛音の場合は、耳が聞こえにくいだけで、普通の学校に入れる。 「・・・お?恋奈?」 ・・・え? 「・・・慎也・・・。」 「おーっす!あれ?今日は妹も一緒に登校?」 「うん。そうなの。」 「俺も一緒して良い?」 「えー?でも、加美も一緒だよ?」 「いいじゃん!俺は恋奈の彼氏なんだからさー!!ねー、凛奈ちゃん!!」 『・・・・?』 凛奈に言って、どうすんの? 分かってないんだから。 『凛奈?慎也もいい?』 『いいよ。』 「やった―――!!」 まったく・・・。
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