イルミナティ

2/3
54人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
 世界的な陰謀史を語る際には、必ずといっていいほどその名前が挙げられる秘密結社「イルミナティ」世界中の有力者・著名人にも入会者が多いといわれる、国際的に権力を握る秘密結社なのだ。   実は「イルミナティ」とはフリーメイソンを影で支配する内部組織であり、上層組織なのである。いわば、秘密結社の中の秘密結社で彼らは各国の政治・経済・文化の中心に潜り込み、世界の裏社会を操ってきた。歴史を揺るがしてきた大事件の中には、彼らの思惑が働いていることが実に多いのである。    イルミナティの創始者は、ユダヤ人のアダム・ワイスハウプトである。彼は24歳で大学教授となり、学問の領域を広げていくにつれて反カトリックの熱心なオカルティストとなった。彼がフリーメイソンに興味を持ちはじめたのもこの頃で、急進的な社会革命思想を主張した。    1773年にドイツのフランクフルトで、初代ロスチャイルドら13名の国際ユダヤの首領が秘密会議を開き「フリーメイソンに代わるより強固な」ユダヤ・シオニズムによる世界征服を実行するための組織、イルミナティの創設を決定した。 数年後には多くの市民と貴族が大挙入会し、組織はヨーロッパへ広がっていった。だが、その反体制的な姿勢が弾圧を招き、1785年に結社は解散された。以後、メンバーはフリーメイソンや他の結社に潜り込み、暗躍した。    1785年に活動禁止処分を受けてからも、イルミナティはフリーメイソンの中で隠然とした勢力を保っていた。それは現在もなお続いている。フリーメイソンの上部組織として「三百人委員会」というエリートグループがあるが、それを支配しているのがイルミナティだといわれる。三百人委員会の目的は「ニューワールド・オーダー(世界秩序)」をつくること。最近のさまざまな世界情勢の変化も、影で彼らが暗躍しているのだ。イルミナティの思想は現代に引き継がれ、フリーメイソンの中の大きな力として世界を脅かしている。  
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!