フリーメイソン

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起源(2) ~ フリーメイソンの発展    フリーメイソンの会員が所属している本部の事を「グランドロッジ」と呼ぶ、グランドロッジは世界各国の首都などに設置され、地方都市などに「ロッジ」が設置される。 ちなみに「日本グランドロッジ」は東京都港区芝公園、東京タワーの真下にある。その他、ロッジは日本各地に存在する。    世界各国のグランドロッジは友好的に、他国のグランドロッジを認め合っている。これにより情報交換や交流を行っているのだ。    ここでは、日本とフリーメイソンの関わりを述べよう。意外に思われるかもしれないが、フリーメイソンは日本の歴史にもまた、深い影響を及ぼしている。   近代日本を現在の姿にあらしめた2度の革命、それが明治維新と、第2次世界大戦後の占領政策であったことは言うまでもない。 この2度の革命の主役ともいうべきふたりの人物、幕末に浦賀に来航して開国を迫ったアメリカ海軍の将官マシュー・ペリーと、第2次大戦後に日本占領の連合国軍(GHQ)総司令官を務めたアメリカ陸軍元帥ダグラス・マッカーサー、この両者はいずれもフリーメイソンのメンバーなのだ。    日本人で初のフリーメイソンとなったのは、最後の将軍・徳川慶喜のブレーンでもあった思想家の西周(にしあまね)。その彼の説得が功を奏してか、慶喜はほとんど無血で江戸城を明け渡し、ここに近代日本の第1の革命の明治維新は成った。    その後、第2次大戦中にドイツはフリーメイソンに過酷な弾圧を加え、日本もまたそれに追随するが終戦とともに、あのダグラス・マッカーサーが日本に進駐する。 そしてマッカーサーはメイソン流の改革を日本に施すため、吉田茂、鳩山一郎首相をはじめとする政界人や財界人の多くを、フリーメイソンに加入させた。何と、その中には昭和天皇の叔父に当たる、宮稔彦(みやなるひこ)殿下まで含まれていたのである。一説によれば、昭和天皇ご自身をフリーメイソンに加入させようとする動きまであったという。   また、現在の日本国憲法、教育基本法、天皇の人権宣言など、戦後の日本を変えた重要な政策はすべて、フリーメイソンである幣原喜重郎内閣の下で行われている。 いずれにせよ、今日の日本の成立にはやはりフリーメイソンの活動が深い影響を及ぼしていたのだ。  
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