0人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
それは約十年前の、幼き少年少女のそれはそれは小さな会話から始まる。
―ねぇ、コーラル。
―なに?____くん…?
―きみは、ぼくのことを…いらない、なんていわない…よね?
―わかんないよ。わたしにとってはどうでもいいから。
―でも、ほかのひととはちがって、ちかよってもおこんないじゃん。
―…きのせいでしょ。わたしにとって、あんたもじゃまなんだけど?
―そんなこといわないでよ、…ぼくは「やみお」なんだから
―ざんねんながらわたしは「こうめ」なのよ。あいいれないわ。
―それでも、ぼくは…
――――――――――――――。
最初のコメントを投稿しよう!