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「本当に突然だった。結構な数が礼拝堂になだれ込んで来てな。シスター達や他の参拝客たちは、あっと言う間にバラバラに食い散らかされちまった。俺は母さんと神父さまに懺悔室に押し込まれた。その時渡されたのが、これさ」
ロザリオを握ったままその手を胸に当て、静かに目を閉じるエリック。
「信じなさい、信じていれば必ず助かるから…ってな」
そう言いつつ、再びコップの酒を一気に煽る。
「母さんと神父さまの悲鳴が聞こえる中、俺はうずくまって必死に『助けて下さい、助けて下さい』って祈り続けてたよ。軍の兵隊が助け出してくれるまで、ずっとな」
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