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「懺悔室から出ると、礼拝堂の中は死体で――肉片でいっぱいだった。頭が、手足が、内臓が、ゴロゴロ転がってた。ゾンビ共のも混ざってるのに、軍の奴らは全部いっしょに片づけやがるんだ!その肉片の中には、母さんだって――」
「…エリック!もういいよ!!」
ジュリアはそう叫び、エリックの頬を撫でた。
「俺は…母さんを探したかった…んだ……」
「…もう…いいから…」
俯くエリック。ジュリアがその眼をのぞき込むと、うっすらと涙が浮かんでいた。
「畜生…」
「エリック…」
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