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「例えば~・・・そうだね。
“この携帯ストラップをつければモテモテまっしぐら!(80000円)”とか。」
「・・・え。」
ジュンジは目をパチパチさせた。
「“この香水を体にかければ女の子はメロメロディープラブ!(128000円)”
とか
“このブレスレットを買えばまさに女の子ホイホイ!(200000円)”
とかそれからそれから・・・・・」
「お、おい。
それってなんか無駄に金使うだけやないんか?」
ジュンジは苦笑いで問い掛けた。
「なーに言ってるんだよジュンジ。
まずモテモテにならないと浮気できないよ!
それにこれは相手に貢ぐんじゃなくて、自分が使うんだから。
今の時代、物の効力でモテるのが普通なんだってば!」
ヒコロウは目を輝かせながら紙に食い付いている。
《いや、そういうのってたいてい効力ない悪徳商売やから。》
ジュンジがその言葉を口から出そうとしたその時、
「ふざけないでよ!!」
廊下の方から女生徒のわめき声が響いてきた。
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