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「!!」
またもキョウスケは驚いた。
鼻をすする音。
キョウスケに土下座から起こされたヒコロウは目を真っ赤にし、涙をポロポロこぼしていた。
「・・・・お前、何でだ?」
キョウスケは神妙な顔になった。
「僕は・・・・ずっといろんな女に遊ばれてました。
本気で好きになって、尽くして尽くして・・・・・・・・
気が付いたらただの“金ヅル”になってて・・・
最初から“恋人”として、“男”として見られなかった・・・!」
ヒコロウは眉間にしわを寄せてグッとこらえきれてない涙を流すばかりだった。
「背が小さくて・・こ、こども゛っぽいからだ、とが・・・・・
なん゛でも買っでぐれるから、だどが・・・・・・
ぞんなの゛・・・・恋愛対象に見ながった理由なんてどうだっでいい!!
27回も“精一杯付き合った”のに・・・!
27回とも“軽い気持ちで踏みにじられてた”のが・・・・・・
くやじ・・・がった・・・!!」
キョウスケは掴んだヒコロウの手をそっと離した。
だが、その手は泣き崩れたい気持ちに耐えるかのように地べたを押し出すかのように踏ん張った。
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