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そしてキョウスケは天を仰いで、ボソッとつぶやいた。
「・・・・・・わからねぇよな、女って。」
「・・・え?」
ヒコロウにはよく聞こえなかった。
「要するに・・・浮気ができればいいんだな?」
「・・・・・そ、それじゃあ・・・!」
ヒコロウの顔がパァッと明るくなっていく。
「いいか、教えるっていっても成功するか失敗するかはお前次第だ。
あと後悔してもオレは一切責任は負わない。
わかったな?」
「・・・・・や、やったあああああ!!!!」
ヒコロウは感嘆の声を漏らし、すぐさま立ち上がってキョウスケの両手をぎゅっと握って上下にぶんぶん振った。
「ありがとうございます!
ありがとうございます!」
「お、おい!
やめろって!」
キョウスケは振り払おうとするが、興奮状態であるからかヒコロウはなかなか手を離さなかった。
だがヒコロウは嬉しさから一転して不思議そうな顔をした。
そしてゆっくりと手の力を抜いてキョウスケの手を離し、キョウスケの顔を見た。
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