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「買ってもらったー♪」
「え、買ってもらったってあのさえない奴に?」
「さえなくたってマナの欲しいものいろいろ買ってくれるよ。」
「付き合ってるの?」
「そういうことにはなってるけどねー。
マナにとってはー、
ただの“金ヅル”、かな。」
その時ヒコロウの眉がピクリと動いた。
「アハッ。
マナその言い方ひどくなーい?」
「アイツはマナと一緒にいれば幸せみたいだし、その代償としてマナの欲しいものいっぱい買って貰ってるだけだよ。
ギブアンドテイクじゃん。」
ヒコロウは両手で膝辺りのズボンをぎゅうっと段々強く握りしめていく。
「・・・ヒコ。」
ジュンジはしかめっつらでうつむくヒコロウを心配そうな面持ちで見つめた。
「でもマナまた新しいバッグ欲しいんだよねー。
ユウトに買ってもらおっかなー。」
「マナまた違う男と付き合ってんの?
てか何人目?」
「えーと・・・・
数えきれなくてマナわかんなーい♪」
「何そのポーズ!
マナの顔超ヤバすぎ!」
外見からではイメージできないほどヒコ達の目の前の女子二人は“下品”だった。
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