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「僕・・・・・
浮気する!!」
「えええええ!!!」
ジュンジの声が人の少ないホーム中に響き渡った。
「ヒコどないしたんや!?
浮気って・・・・ほ、本気で言うとんか!?」
「うん、本気だよ。」
「マジでか!?」
「超マジだよ!」
ヒコロウの突然の決意にジュンジは頭が少しこんがらがったが、しばらくして落ち着きを取り戻して問いただした。
「ヒコ、お前が本気で言うとんのか信じがたいけど、
浮気なんてしたら“あの女”と同じになるんやで?
それでもええんか?」
ヒコロウはピタリとその場で立ち止まった。
「・・・・・そりゃ同類にはなるだろうけどさ、あんな落ちぶれた女たちに今まで散々弄ばれてたなんて!
悔しいじゃないかっ・・・・・・僕、本気だったのに。」
ジュンジはヒコロウの肩が震えていたのがわかった。
「もう女なんて信じない。
女なんてみんな同じだよ。」
「で、でもそうとは限らんやろ。」
「27回も浮気されて?
27回も貢がれて?
27回も・・・・・
うっ・・・・」
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