デスサイズ選び

2/5
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/15ページ
「……ねぇ。なんで2人ともそれ持ってんの?」 些細な疑問だった。しかし、ウェルとグリルにとっては大問題だ。 ((忘れてた…!!この子<方>はまだ知らないんだった…!!)) 「?どーしたの?」 「ま、まぁねぇ。お仕事のときに使うのよねぇ。」 「否定はしませんが…」 ヘンな空気が数秒くらい流れた。すると、覚悟を決めたのか、ウェルはせきばらいを一つしてこう答えた。 「これはデスサイズといって、必ず死神が持つ道具です。」「へぇ~。ん?それって絶対に?」 「えぇ。絶対によ。」 「そ、そんなの、ボクには関係…「ありますよ」 ウェルはあきれて、どーしようもない顔で答えた。 「それじゃあ。ボクはどうすれば…」 う~んとグリルはうなりながら考えていた。 「じゃあ。今週の休みの日に、デスサイズを買いに行きましょ❤」 「でも、お金が…「大丈夫よ❤ウェルが払うから」 「そこ。顔を殴られたいのですか?」「……!!」 グリルは青ざめて、マリアの後ろに隠れた。ウェルはため息を尽きながら、カレンダーを見た。 「まあ幸い、明日はちょうど定休日ですしね…」 「じ、じゃあ。アタシとマリア。2人で行きましょう❤」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!