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「……ねぇ。なんで2人ともそれ持ってんの?」
些細な疑問だった。しかし、ウェルとグリルにとっては大問題だ。
((忘れてた…!!この子<方>はまだ知らないんだった…!!))
「?どーしたの?」
「ま、まぁねぇ。お仕事のときに使うのよねぇ。」
「否定はしませんが…」
ヘンな空気が数秒くらい流れた。すると、覚悟を決めたのか、ウェルはせきばらいを一つしてこう答えた。
「これはデスサイズといって、必ず死神が持つ道具です。」「へぇ~。ん?それって絶対に?」
「えぇ。絶対によ。」
「そ、そんなの、ボクには関係…「ありますよ」
ウェルはあきれて、どーしようもない顔で答えた。
「それじゃあ。ボクはどうすれば…」
う~んとグリルはうなりながら考えていた。
「じゃあ。今週の休みの日に、デスサイズを買いに行きましょ❤」
「でも、お金が…「大丈夫よ❤ウェルが払うから」
「そこ。顔を殴られたいのですか?」「……!!」
グリルは青ざめて、マリアの後ろに隠れた。ウェルはため息を尽きながら、カレンダーを見た。
「まあ幸い、明日はちょうど定休日ですしね…」
「じ、じゃあ。アタシとマリア。2人で行きましょう❤」
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