とある1日

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「ねぇ~マリア。」「……。」 カリカリ 「ねぇってば~」「……っ💢」カリカリカリ… グリルはにやりと笑った。ウェルは相変わらずの無表情だ。 「ねぇ~~「アァ!!もぅうるさい!」 マリアは机をバンッと大きな音をたてるように叩いた。「そんなにヒマならボクに構わないでアレを片付けろよ💢」 ちなみにマリアの言うアレとは、机の上に山積みになっている大量の書類の事だ。 これを終わらせないと残業する事になる。 「大体!こんなの目の前にしてヒマというヤツがどこにいんだよ💢」 「はぁ~い。ココにいま~す」 「はいっ!いうと思った~💢」 ここ最近のグリルの行動はすべてマリアにはお見通しだった。 「だって書くのつまんないんだも~ん。」「よくいうよそんなこと。」 マリアはウェルに助けを求めようとするが、考えたらウェルがそんなことに応じる訳がないので諦めて執筆に戻った。「ねぇ~マリア~かまって」 「ヤダッ」「はやっ?!即答しないでチョウダイ!」ガタッ 「「ッ?!」」 ウェルが立ち上がった。ナンだ?殴られるのか? 「私はこれから出かけるので、ソレ早く今日中に終わらせて下さいね」「チ、チョット!コレ今日迄なの?!」「そうですよ。では、行ってきます」 ツカツカと出ていってしまった。早い。ん?マテよ。コレは、もしかすると… (グリルと二人っきり?!)
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