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「今から乗車券を拝見させて頂きます」
きたこれ!!!!!
なんて素晴らしいタイミング
待ってるだけで必然的に彼と絡める❤
そしてアナウンス通り
彼は車掌室から出てきて後ろのお客さんから順番にチェックをしていっています
ちなみに………
私はもちろん三年間この路線を利用し
短大を卒業した後もこの町に住む彼氏が出来たりもしましたし今でも路線は違えど利用しまくっています
ですが乗車券を拝見しますなんて事に遭遇したのは後にも先にもこの一回のみです
今となってはこれは彼のファーストトラップだったに違いないと思っています
まぁたまたまだったのかも知れませんし真実は分かりませんけどね
そして今まさに
そんな事とはつゆ知らずまんまと喜んで罠にかかろうとしているまだ可愛かった当時の私(少なくとも今よりは)
3メートル
…
2メートル
…
……
徐々に彼は近づいてきます…
…凛々しい……
てか結構怖そう…
と言うか
話してくれなさそぅ……
近くで見る彼は少々色黒でガッシリしていて背も高く
少し怖そうな印象を受けました
「乗車券拝見します」
ドキッ……
ついに順番がきた
彼は事務的にそぅ発し
さっさと乗車券を、と
手を差し伸べてきました
しかしメゲてたまるか
正面に立つ彼を下から見つめる私
だって今しかなぃ‼‼
「あの…失礼ですがおいくつですか?」
とりあえず私は喉から言葉を絞り出し極力にこやかにさりげなくサラッと聞いてみた
隣で友人が
こいつほんとに話し掛けやがった
みたぃな顔をしたのが分かったが関係なぃ
すると
意外とスンナリと
しかも思ったよりやわらかい笑顔で
「24です」
と返ってきた
意外と若い…
そしてキレイな歯並び……
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