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と、少し考え込んでいると隣の母さんが割り込んできた。
「はいはい、大事な話は良いけど、もうおそくなってきたし、この辺で終わりにしましょうね?」
言われてみて時計を見ると、なるほど確かに9時を回ってる。いくらなんでもこれ以上話を続けるのはいかんだろう。
「・・・ふむ、母さんの言う通り、もうおそいしとりあえず今日の所は帰りなよ。家どこ?送って行くけど」
「あ、大丈夫でございまする。今日はこのまま泊まらせてもらうでございまするから」
「あ、そう。なら大丈・・・」
ん?
今なんつった?
「――はぁ!?泊まるぅ!?」
「ハイでございまする。何時他の転生体どもが襲ってくるかわかりませぬ故、拙者が殿の身辺を見張らせていただくでございまする」
いやいやいや待て待て待て!!!
流石にそれはマズイだろ!?初対面の女の子をいきなり泊めるなんて・・・!!
「いやそれは流石にマズ・・・」
「ダメでございまするか・・・・?」
「――――」
うぐぅっ!!
ちょっ、それは反則だろ!?涙目上目使いで懇願とか!こ、断れないぃ・・・!
「――き、今日だけだからな!?わかったか!?」
「有難うございまする!!!」
不覚にも喜ぶ彼女を可愛いと思ったオレであった。
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