プロローグ

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「なっ!?」  慌てて探してみると二人は噴水の奥の方へと歩いていた。俺も今度は見失わないように付いていく。  二人の歩いた先には、よく設定的に有るような枯れない○とか、なんかの神社てきなものはなくただの芝生が生えている場所、でも雪でそれ自体は見えない。  二人はそこに座ることもせずただ手を繋いだまま立ち尽くしていた。二人の視線の先には空。曇り空を見ているのかと思ったらそれは違った。  二人は、曇り空のその向こうのものを見ようとしていた。二人は空を見つめ続ける。いつしか曇り空がぼんやりとした光を放ち始めた。  二人が見つめていたもの、それは、月だった。月の光がぼんやりと二人を照らす。  いつの間にか雪は止んでいた。 … …
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