第一幕

5/5
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
地図を広げ銃の手入れをしているロバート。 ロバート「次はどこの客船を狙うとするかな」 部屋から笑顔で出てくるゴードン。酒を持っている。 ゴードン「いい朝だね~。あ、おはようさん船長」 ロバート「はぁ。(ゴードンの酒を取り上げて一口含む)さて、次は……」 ゴードン「ロバート船長、次こそはお宝山分けですぜ」 ロバート「宝?宝など全部くれてやるわ。俺様が欲しいのは、自分が一番偉いと思ってる奴の命さ。この頃は宝にも飽きてきたからな」 ゴードン「命ねぇ」 ロバート「そうさ。目障りなものは消してしまうに限る。ところでマックスとダンテはどうした?今日はまだ顔を一度も見ていないが」 ゴードン「あっしは知りやせんよ。おい、マスキー!お前あの二人を見たか?」 マスキー「(剣の手入れをやめ、ジェスチャーで"知らない")」 ゴードン「そうか(二人を探す)」 ロバート「あの役立たずどもが!もういい。放っておけ」 ゴードン「へいへい」 ロバート「Mr.ゴードン。この辺りに島はないか?」 ゴードン「島ですかい?」 ロバート「そろそろ食い物が底をついてきたんじゃないのか」 マスキー「そういやぁ、この頃、毎日同じ食事が立て続け…ですからねぇ」 ロバート「(望遠鏡を覗く)んん、島が見えるぞ。(地図を見る)まぁ、食糧くらいはあるかな」 ゴードン「そりゃ、動物の肉がたーんとありやすぜ」 ロバート「よし、決まりだ。あの島へ行くぞ!お前は食えそうな物を出来る限り採ってこい」 ゴードン「一人でですかい?」 ロバート「当たり前だ!お前は飯の調達役だろうが」 ゴードン「イエッサー」 ロバート「俺は…金目の物を奪いにいくかな」 ゴードン「それじゃ早速行くとするか」 ゴードンにピン。 ゴードン「マックス坊ちゃんとダンテはどうしたんだか。まあいいか。おっと船長は…行っちまった!船長ー!(走り去る)」
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!