~第一章~

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 陽射しが照り付ける連日の暑さが増す頃。人々は、多種多用に思い思いに訪れては行き交っていた。  在る人は、雄大で過酷な道が続く高い山を克服した者だけが見る事が許される言葉で表現出来ないほどの美しい大パノラマと、特有植物が咲き乱れる空に近い場所にある保護区域の山々に挑む。  また在る人は、川底が見える程に澄んだ山々から長い年月をかけて湧き出る冷たい水が流れ、緑が映え渡り、変わった岩などがあり、野生植物たちの宝庫である山奥の渓流に、ひとときの涼を求めに訪れる。
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