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「パパ!朝よ」
「あぁ」
「早く!ご飯、食べちゃってよ」
「ほらぁ~未来も起きなさい!」
私の朝は、夫を起こして 娘を起こしてから、戦争が始まる。
私の名前は、植草美穂(28)
平凡な専業主婦。
夫は、植草浩司(38)
凄く真面目で子煩悩。
お酒は少々、煙草も少々
最近まで、親に隠れて吸ってたみたいです。
そして、長女の未来(みらい)8歳、小学2年生
もう一人長男がいます。
大樹(だいき)4歳
幼稚園の年少さん。
「ママ~俺の靴下は?」
「もう!タンスの右上にあるでしょうよ」
「ママ~ママ~」
「もう今度は未来ぃ~なぁに?」
「明日、絵の具を学校で使うの」
「ん?明日?」
「うん!明日」
「明日なら、今、言わなくても、いいでしょ!昼間にママが買っておくからね」
「そっか!じゃ行ってきます。」
「未来!行くぞぉ」
「あっ待ってパパ~」
「行ってらっしゃ~い」
そして、私は大樹を自転車に乗せ、幼稚園へと送りに出かけようとした時郵便ポストを見た。
あっ 同窓会の案内だぁ
行きたいなぁ。同窓会…
「ママ!早く!」
「あっ!ハイハイ!今!行くよ」
そして、私はその夜、夫に同窓会の話をした。
「ん?同窓会?…」
「うん!」
夫は私の顔を見て優しい
口調でこう言った
「行ってらっしゃい、たまには家の事を忘れて、ゆっくりしてこいよ」
「ありがとう~パパ~」
そして、この同窓会で私の迷い道が始まるとは…
知るよしもなかった…
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