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目の前には尿を漏らし、
白目をむき出しにして悶絶しているクラスメートがいる。
割れた鏡の先、
八重歯をのぞかせて宮城はマユに笑いかけた。
「なぁマユ。
お前俺のこと好きなら、こいつ殺して?
…できんだろ?」
宮城は天使のようにマユを見つめ、ナイフを差し出した。
マユはその笑顔に見とれ、
怯えながらも震える手でナイフを受けとった。
「真樹の頼みなら。」
「いい犬だ」
宮城はマユを引き寄せて耳元に口づけをした。
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