4、森の中へ

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「ソレイユ、さん?」 何故足元から声がするのか。 嫌な予感がして、恐る恐る足元を見る。 「...いい加減、退けてはくれまいか。サアヤ」 「あぁあ、ソレイユさん!?ご、ごめんなさい!」 いつからそうなっていたのか分からないが、地面に倒れ伏したソレイユの上にサアヤが乗っていた。 慌てて降り、立ち上がるソレイユに手を貸す。 「放っておけ、サアヤ。可愛いお嬢さんに踏まれてソレイユも幸せだろうよ」 立ち上がろうとしていたソレイユを突き飛ばして、フェイトがサアヤを引き寄せる。 「お前らー!準備は良いな、出発すんぞ!カイル、船は任せた!」 「任されました。無茶しないでくださいよ。頼みますから」 「大丈夫よー、船長はちゃんと見張っておくから。カダールが」 「...サアヤ、いこ」 「あ、うん。でもソレイユさんが」 「構いませんよ。どうせ彼は別働隊ですから」 「何!どういう事だ!私が別働隊だなどと、聞いていないぞ!」 騒ぐソレイユを置いて、一行は歩き始める。 目の前には鬱蒼とした森。 化け物がいた時計台に戻るのは怖いが、リンダを助けたい。 「出発だ!!」 フェイトの声に覚悟を決めて、サアヤは一歩、足を踏み出した。
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