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「・・・・ありがとう。モヤモヤした物が取れた気がしたよ。」
「へ?お礼言われるような事してへんで、俺は。」
「何で関西弁なの?本当面白い人だね、あんたって。」
「あんたじゃなくて、”恭介”って呼んで。愛ちゃんだったよね?なぁ、今からカラオケ行かね?」
結局ナンパかい。
まぁ、この人のお陰で少し楽になったから付き合ってあげようかな。
「いいよ!今思いっきり叫びたい気分だし!ただし、変な事しようとしたら容赦なく股間蹴るからね。」
「・・・愛ちゃんって恐ろしい子!でも、そういうのは付き合うようになってからしようぜ。」
「え?」
恭介の言葉に私の思考は一瞬停止したけど、すぐに顔が熱くなるのがわかった。
「愛ちゃんの顔真っ赤。かーわーいーいー!」
「う、うるさい!恭介が変な事言うからでしょ!!カラオケ行かないから!」
「ごめんごめん。でも、さっき愛ちゃんの笑顔を見て惚れちゃったからどんな表情も可愛いって思ってしまうんだよな。じゃ、今からカラオケ行こう!」
「今何て・・・ちょっと引っ張らないで!」
さらっと告白しないでよね。
気になってしまうよ。
でも、こういう出会いもいいかもしれない。
私もたまには恋愛に目を向けなきゃね。
だけど、私は友達を蔑ろにしない。
友情が一番、恋愛は二番ってことで。
そこの所ちゃんと理解してね、恭介?
「へ?何か言った?」
「ううん、何も~。」
これからよろしくね、ダーリン。
END
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