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午後７時。
私、遠野知佳は今美容室の前にいる。
それは先ほど大好きだった彼氏に振られてしまったから。
今時、失恋したから髪を切るなんて古いかもしれない。
だけど…あの人が好きだって言ってくれた今の髪型でいるのが辛すぎるから。
「…どうしたの？」
「あ…す、すみません！」
美容室の入口の前で考え事をしていたら、目の前に男性の美容師さんが声をかけてきた。
彼は背が高くてイケメンでモデルみたいな人だった。
何で美容師ってかっこいい人が多いんだろう。
まぁ、どうでもいいけど。
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