出会いは必然に

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はぁ!!?ゼロ!? あんなにすすめるもんだから“ダブル”以上だと思い込んでいた。 まさか星無しだったとは… 星無しとはいわゆるゼロのこと。 この学園では能力に応じて“星”が与えられる。 ゼロ、シングル、ダブル、トリプル、スペシャル、ルナ と全部で六段階あり、俺はスペシャルに位置する。 星を貰うのは難しいとはいえ、だいたいの者は一年もすればシングルをとれる。 「ゼロ……ですか。彼はいったい何歳なんです?」 まさか入学したてとは思わないが、念のため聞いてみた。 「18だそうですよ」 「18!!?」 一つだけだが俺よりも年上だった… 「彼ね…なんと言いますか……まぁ、俗に言う、不良…なんですよ」 「なるほど」 「おや、余り驚きませんね?」 「いろいろ有りすぎて慣れました」 「それは良かった。では、神君のこと、よろしく頼みますね」 頼みますね、って…… 俺はいい、って言った覚えねぇぞ!! うわぁ――、なんか笑顔が若干黒いし…… 断ったら任務増やされそうだしなぁ。。 仕方ないか…… 「わかりました。」 「ん、ありがとう。貴方なら受けてくれると思ってましたよ」 本当かよ… 「神君、入って来なさい」 そういや会ってなかったな… 不良って言ってたけど… どんな奴なんだ?
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