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眠っている間
不思議な夢を見た
千帆があの声で
私の名前を呼ぶ
遠くの方から
大きな声で呼ばれ
近くで淡くとろけそうな
甘い声で呼ばれた
ただ千帆が笑いながら
私の目の前を歩いてる
私がそれを追いかけて
もうすぐ追い付くところで
千帆がしゃがんだ
かすかに肩が震えていて
泣いているように見えた
「どうして泣いてるの?」
と私が聞くと
まるで異空間に
飛ばされたかのように
目の前に校門が現れた
すると急にアングルが
校門から私に変わった
おそらく千帆の立場から
見ているのだろう
夢の中の私は
階段をのぼって走って行った
その瞬間全身が
びしょ濡れになった
目の前では3人の
女の子が笑っている
「凉先輩を独り占めに
しようと思ってんだろば-か。」
と笑いながら
去って行った
そこで目が覚めた
おそらくさっき
千帆がやられた時の光景だ
何故あんなのが夢に
出てきたかはわからないけど
あれがもし本当なら
千帆を傷付けたのは
自分だってことだ
私は全てを確信して
カーテンを開けた
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