TWO

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千帆はただぼーっと 窓の外に見える ソフトボール部を見ていた 私は千帆の横に腰を降ろし 泣きそうなのを 我慢して聞いた 「あのさ、さっきのって 私の事で水 かけられたんでしょ?」 私がそう言うと 「違います!! 凉先輩は何も悪くない!!」 千帆が焦ったように 否定するからすぐに そうなんだとわかった 「本当の事言うと私が 傷付くと思った?」 私が聞くと 千帆はうなづいた 「私は傷付いたというより 私のせいで千帆をこんな目に 合わせてしまったんだと わかって悔しいよ。 千帆を守りたかった...」 私が泣きながらそう言うと 千帆はまた泣き出した 私はそんな千帆を 抱きしめ 一生守ってあげたい ずっと一緒にいたいと思った そう、私はこの日初めて 会った、しかも女の子に 恋をした
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