TWO

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「なんでですか? 私別に匂いとか 気にしないし 先生にチクったり しないですよ?」 焦って聞く千帆に 私は首を横に ふりながら答えた 「違うよ。今日千帆が 煙草は体に悪いって 言ってくれたから。 私さ...頭悪いから 人の言うことなんて 聞いてたら人生 楽しめないじゃんって 考え持ってて 昔から馬鹿ばっかやってさ 警察にもよくお世話になったよ。 でも親が警察に 迎えに来てくれた事はなかった 昔から私が何をしても 怒られなかった みんなはうらやまし がってたけど.. 実際はそんなに いいもんじゃない。 何しても怒られないのは いいのかもしれないけど 逆に何しても 褒めてはくれなかった。 バスケでMVPとって 監督にもコーチにも 褒めてもらったけど やっぱり1番に親に 褒めてもらいたいもんだよ。 子供って.. 初めて煙草がバレた時は 体に悪いとかよりも 子供のくせにって言われた。 でも千帆は違った。 1番に体の心配をしてくれた。 だから少しずつだけど 煙草はやめようって気になれた」 私が言い終えて 千帆の顔を見ると また千帆は泣いていた
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