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朝練を終え、着替えを済ませて教室に向かう。
(試合も近いのに、これじゃベンチ入りも危うくなるな…)
そんな事を考えながら歩いていると…
『おはよ~。朝練お疲れ様だね』
声を掛けて来たのは同じクラスの冴島柊子。野球部のマネージャーである。
拓也の顔色は見るみるうちに赤くなる。
そう、拓也は1年の頃からずっと柊子に恋しているのだ。
拓也が野球部に入部してすぐ、当時別のクラスだった柊子が、友人の丸山紗織と共にマネージャーとして入って来た。
そんな柊子に拓也は一目惚れしたのである。
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