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『ったくもう…そんなシケた顔してると余計にスランプから抜け出せなくなるよ。拓ちゃんは色々考え過ぎる部分があるからねぇ…』
無邪気な笑顔でそう言う柊子の言葉に、少しだけ救われたような気がした。
『ありがとな、心配してくれて…』
『そりゃあたしだって野球部のマネージャーだもん。部員が困ってる時に力になるのが役目ですから』
(「部員」…か。やっぱりそれ以上の存在じゃないんだな…)
無理もない。まだ柊子に気持ちを伝えてないのだから…
(どうすればこの気持ち、お前に伝えられる…?)
チラリと柊子を見て、ため息を付く。
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