未来①

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「何でなの…ねぇ!総司…教えて……」 尾崎「……生まれ変わったんですよ……あなたに会いたくて……つまり……物心がついたときから私には前世の記憶があったんですよ……」 「……」 尾崎「……やっと見つけた。」 そぅ言ってあの優しい笑顔を私に向ける。 ……懐かしい…… 「総司……会いたかったよ……でも……あの時……私を元の時代に戻したのは総司なんでしょ?」 尾崎「……そぅですょ……」 「それは何で?私を嫌いに?」 尾崎「それは違います!嫌いになどなっていたら生まれ変わってなどいませんよ!」 「じゃぁ……」 尾崎「私の最後の願いは……貴方を一人にしたくなかったことだったんですよ…だから……あなたが二度目にこちらに来たのは壬生寺だったので……あそこからなら貴方を元の時代に戻せるかもと思って行ってみたんです。そしたら……不思議と声が聞こえたんですょ……お前の命の代わりに娘を元の時代に戻してやる。と……こんな脆い命で貴方を元の時代に戻せるなら…と思いお願いしたんです。……そしたら本当に貴方を元の時代に戻した瞬間私は命を無くしました。でも……私はまたあなたに出会える。と信じていましたよ。」
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