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「貴方、ミライから来たのでしょう!?」
待て。あんたの話に頭がついてこねーんだよ。
俺はまだ布団から起き上がってもないのに横からごちゃごちゃ言ってくる奴に腹立ってきた。
「……黙ってくれ」
起き上がりながらそう言うと総司は口を開くのを止めた。
俺は起き上がって初めて自分が今居る場所がオカシイことに気付いた。
「……ここどこ?」
俺はそう尋ねると、「……君から見たらここは過去。混乱すると思うけど、今君がいる時代は徳川幕府が仕切っている」
自分がいきなり色々言ったことで俺が混乱しているとに気付いてくれたのか、ゆっくり、俺にも分かる言葉でそう言った。
徳川幕府……ってことは江戸時代!?明治の前じゃん!?
こいつさっき自分の名前『沖田総司』って言ったよな。まさか……新撰組の?嘘だろ……じゃあ……今起きてることが本当なら……俺はタイムスリップしたわけ!?
「理解し始めました?」
「……あんた……新撰組の沖田総司?」
「まだ新撰組って名前じゃないんですけどね。貴方、やっぱりミライの人ですね……彼女と同じこと言ってます」
「……彼女?」
「……理解できたところでもう一度尋ねます。神流という女性を知っていますか?」
【時を越えて愛し合った】
母さんの言葉が頭に流れてきた。
嘘だろ?マジで……時を越えて愛し合ったわけ?
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