バイバイ

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バイバイ

. 結局朝礼には遅刻した。 教師の説教を聞きながらも翔平の姿がないのも気になった、心なしか他の教師も慌ただしくやり取りをしている。 教師『まぁ…次から遅刻はするなよ、それと…お前の班はちょっと部屋に居なさい。聞きたいことがあるから』 と言うと教師は俺から離れ相談している教師の和に加わり相談を始める、俺の頭の上にはモヤモヤした思考の糸屑が乗っかっていて解ける様子もなく部屋に戻った。 ------------------ 部屋に戻ると颯太が落ち着かない様子で窓の辺りをうろついていて、俺が部屋に着くなり腰にすがり付いてきた。 颯太『あぁ!隼人!どこ行ってたんだよ~隼人まで居なくなったら俺生きていけない!』 冗談なのか本気なのかそう言われつい呆れたような表情になってしまった、自分もこんな風に上手く気持ちを表現できればこんなことにならなかったのだろうか。 取りあえず宥めるように颯太の肩を叩きつつ、腰から離れさせる。 隼人『んなに慌てても仕方ないだろ、落ち着いて待ってようぜ』 颯太『うん…』 諦めたか納得したのか分からないが、取りあえず解放された。 畳の上に腰を下ろし別れ際の事を思い出す、あっという間の出来事で思い出すのに時間が掛かる 「ばいばい 隼人」 ばいばい… どういう意味だったんだろう。 姿が見えなくなった…姿を消すってことだったのか…? 何で…? いつまで…? 俺の…せい? 隼人『あー…!わかんねぇ!』 イライラしてゴロンと寝転がる、するとコンコンと小さくドアをノックする音が聞こえた。 その音に颯太が反応して何故か正座をする、先生が来るのかと思ったのかもしれない 隼人『どうぞ』 ムクリと起き上がりながらドアの向こうにいるであろう誰かに声をかける、しかし開ける様子がないのでそっとドアを開けると黒髪が目に入る。 .
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