†始まりは…†

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どうやら、若い先生がいるから騒がしいみたい… 「あー…だからうるさかったのね…てかそんな騒ぐ事じゃなくない…?」 ありゃりゃ…恵美ってば目覚めが悪くて不機嫌になってるよ… 「ま、まあまあ!恵美もうちょっと寝てなよ!どうせまだ終わんないし…!」 恵美が怒ると怖いんだよね… 「………そうする…」 一言そう言うと、恵美はすぐに寝てしまった。 よかった…寝てくれて…… 私が一安心していると、若い男性の声が聞こえてきた。 「初めまして。早乙女 和宏(サオトメ カズヒロ)です」 耳に残るテノールの声。 きっとこの人の事で騒いでるんだ……私の席からは遠くて何も見えないけど。 早乙女先生の言葉は続く。 「来たばかりなので、この学校の事もあまり分かりませんが、よろしくお願いします。」 周りでは「あたし結構タイプ!」など言ってる子が沢山いた。 そんなにいい先生だったのか…と思いながらも、そこまで興味もなかった。 入学式は無事終了。 クラス発表では見事、恵美と同じクラスだった。 .
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